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1月, 2022の投稿を表示しています

CREATED WORLD (12)

  こんにちは、猫手水晶です。  今回は、小説「CREATED WORLD」の第12回です。  以下が本文です。 CREATED WORLD 第一話「光の革命」  私はコントロールルームに入り、停止ボタンを押した。  部屋を出ると、先程まで巡回していたロボットが止まっていた。  私は職員達の所に戻り、無事セキュリティシステムとロボットを停止する事ができた事を伝えた。  「カンフィナさんが無事で何よりです!」  一人の職員が安堵の表情をして言った。  他の職員達も彼と同じように安堵の表情をしていた。  私は職員達を先導し、メンテナンスルームに向かった。  私がメンテナンス室の扉を開けると、一人の男性が目の前に立ち塞がっていた。  私は驚いたが、彼は私に敵対している訳ではなく、道を譲ると何もせずに立ち去っていった。  彼は何者なのだろうか。  その後、私は、脛を負傷したミサが他の職員に担がれているのを見つけた。  「ミサ、どうしたの!?」  「不意をつかれて撃たれてしまった、すまない・・・。」  脛を銃弾ですりむいていた。  職員が服の袖をちぎって、ミサの脛に巻き付ける事で、止血をし、応急処置を施してくれていた。  「ここまでしてくれてありがとう。」  私は応急処置を施してくれた職員に礼を言った。  致命傷ではないので、職員用のバスまで担いでいけば、ミサを連れて逃げる事ができる。  「大丈夫、ここから逃げるよ!」  私はそう言って、負傷したミサを担いで、従業員用の裏玄関から出て、職員達と共に、駐車場に駐めてあるバスに向かった。  バスの鍵は運転手である事を認証するシステムだったのだが、セキュリティシステムをオフにした今、それをする必要もない。  私はバスに職員達とミサを乗せ、バスを運転し、研究所を脱出した。  読んでくださり、ありがとうございました。  よければこれからも応援してくれると嬉しいです。

光の少女 (1)

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  こんにちは、猫手水晶です。  今回は、小説「光の少女」の第一回です。  この小説では、私が考えた架空の言語が登場するので、翻訳方法を書いた表を載せます。  右が日本語、左が架空の言語の発音方法となっており、左の文字を右の文字に変えて読むと、日本語に翻訳できます。  以下が本文です。 光の少女 第一話 研究成果  今日は私の研究成果を世間に向けて公表する日であり、それがこれから始まろうとしていた。  「この度は、わざわざここまで来てくださった皆様に感謝致します。私はこれから、研究によって発見した、光の世界について発表致します。まず、こちらをご覧下さい、私はこの機械を使って、実際に光の世界に入ります。」  私は手元のボタンを押し、門を開放する。  その門は、縦2メートル、横70センチメートルの形で、指定した空間に自由に現す事ができる。  私は、その世界に少しの間だけ入って、すぐに元の世界に戻るつもりだったが、そういった事にはならなかった。  門の向こうから、こちらに走ってくる様な足音が聞こえ、私は異変を感じた。  私は門から離れ、この場から逃げ、どこかに隠れられる場所はないか探した。  門からくぐった場所は、城の中の様な作りになっていて、とても広かったので、時間稼ぎをしやすかった。  もし、くぐった場所が狭い密室の様な空間だったらと想像すると、ぞっとする。  廊下を走っていると、白衣をまとい、全身が半透明で、光でできているような見た目をした一人の女性が立っていて、私に向かって「ツウヲヌヲ(ついてきて)」と言いながら、「ついてこい。」というような合図を送っていた。                ・女性のイラスト  その女性が信じてもいい人物なのか判断する事はできなかったが、追いかけられている今は、そんな事を判断する余裕はなかった。  読んでくださり、ありがとうございました。  よければこれからも応援してくれると嬉しいです。

CREATED WORLD (11)

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  こんにちは、猫手水晶です。  このブログ、「猫手水晶の小説投稿ブログ」は移転したものなのですが、今回からは、移転前のブログに投稿していた記事の続きの内容からになっております。  移転前のブログを読んでいなくても、今まで投稿していたあらすじの続きの内容でもあるので、安心してください。  今回は、小説「CREATED WORLD」の第11回です。  以下が本文です。 CREATED WORLD 第一話「光の革命」  私はエントランスの壁伝いに進み、オフィスに侵入した。  オフィスに入ると手前に4つのまとまりとなっているデスクとその周りを周回するセキュリティロボットがいた。 ・オフィスの上面図  対角線上にいるセキュリティロボットは同じ向きで巡回しているが、隣り合ったひとまとまりのデスクどうしを巡回するセキュリティロボットは、互いに逆の向きで巡回している。  手前側の左側は反時計回り、手前側の右側は時計回り、奥側の左側は時計回り、奥側の右側は反時計回りに巡回している。  巡回しているセキュリティロボットには、視界とは別に、緊急時に自動的に設定される、ロボットから半径1メートルの円を描く範囲の警戒領域があり、それはこの部屋からラフィングが避難する時には設定されておらず、この部屋が無人になった瞬間、自動的に設定される。その警戒領域に入ってしまうと、敵対人物とみなされ、攻撃対象となり、研究所全体とラフィング職員達に報告されてしまう。  そんなことが起こったら、私ばかりではなく、ミサや共に脱出している他の職員たちも命の危険にさらされてしまう。  決してそんなことが起こらないよう、慎重にコントロールルームに移動する必要がある。  私はまず、手前側の二体のセキュリティロボットが互いに離れ、この部屋の様子を図で表し、4体のセキュリティロボットを線で結んだ時、下底が上底よりも長い台形の形の陣形になった時(→図①)に、2メートル前進する。                   ・図①  次に、4体のセキュリティロボットを線で結んだ時、長方形の形の陣形になった時(→図②)に、2メートル前進する。                ・図②  次に、4体のセキュリティロボットを線で結んだ時、上底が下底よりも長い台形の形の陣形になった時(→図③)に、2メートル前進する。               

CREATED WORLD あらすじ(10)

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  こんにちは、猫手水晶です。  今回は「CREATED WORLD」のあらすじの第10回です  以下が本文です。 CREATED WORLD あらすじ 第一話「光の革命」  私達は何回かに分けて、ミサ達とは反対の方向にあるエレベーターで、一階のエントランスに向かった。               ・研究所の一階の上面図  エントランスの中央に受付があり、その周りをロボットが巡回をしている。  私が考えた作戦では、職員達を一旦、監視カメラが設置されていないエレベーターの前で待機させる。  壁側には比較的ロボットの巡回が手薄になっている傾向があるので、私は壁伝いに移動し、普段はラフィング職員が仕事をしているオフィスに侵入する。  もう避難指示の放送からしばらく時間が経っていたので、正面入り口から近い位置にあるオフィスの職員達は、もうすでに避難していて、もうそこには巡回のロボット以外誰もいない事が想定できた。  オフィスには、ひとまとまり(6台)のデスクの周りをロボットが周回していて、その奥には、緊急時にロボットやセキュリティシステムを停止する事ができる部屋がある。  その部屋までたどり着き、ロボットやセキュリティシステムを停止させる事ができれば、私は職員達と共に、無事にメンテナンスルームに向かう事ができるだろう。  私は一階のエレベーターの前でその作戦について職員達に説明した。  「一人で行動するのはいいですが、もし危なくなったら、いつでも私達を頼ってください。決して無茶はしないでください。私達の恩人である、カンフィナさんが犠牲になるなんて事は、嫌です。」  一人の職員はこう言った。  私達は辛い境遇にいながらも、互いを励まし合い、光を見失わないようにすることで、完全にラフィング職員に精神をも支配される事なく、今日という日を迎える事が出来たのだ。  「わかった、ここを出たら、お互い助け合って生きていけるような場所を作ろう。じゃあ、そろそろ行ってくるね。」  私はそう言って、小さく手を挙げ、合図を送った。  読んでくださり、ありがとうございました。  よければこれからも応援してくれると嬉しいです。

ツイッターで公開しているイラストの紹介

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  こんにちは、猫手水晶です。  私はツイッターをしているのですが、今回は、ツイッターで公開しているイラストの紹介をします。  こちらのイラストは、私のツイッターのアイコンにしている、猫手水晶のイラストと、その全身のイラストです。  こちらのイラストは、自作の小説「CREATED WORLD」の登場人物の、ミサとカンフィナのケモ化イラストです。(ミサは猫化、カンフィナは犬化です。)  本編では、こちら↓で登場しています(ケモ化はしていません。) https://nekotesuishou.blogspot.com/2021/12/created-world_13.html  こちらのイラストは、頭身の高い人を描くための練習として描いたミサのイラストの下書きと、それに色塗りをしたものです。  こちらのイラストは、2021年のクリスマスに公開した、自作の小説「CREATED WORLD」に登場する、オリキャラの、サンタ服を着た、セキュリティロボットのイラストです。  本編ではこちら↓で登場しています。 https://nekotesuishou.blogspot.com/2021/10/created-world_30.html  こちらのイラストは、2022年のお正月に公開した、オリキャラの、虎の着ぐるみを着た猫手水晶のイラストです。  私、猫手水晶のツイッターでは、他にも私が描いたイラストや、イラストの練習のツイート、私の日常についてのツイートも見る事ができるので、見ていってくれると嬉しいです。  こちら↓から私、猫手水晶のツイッターに飛べます。 https://twitter.com/nekotesuishou

CREATED WORLD あらすじ(9)

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  こんにちは、猫手水晶です。  今回は「CREATED WORLD」のあらすじの第9回です。  以下が本文です。 CREATED WORLD あらすじ 第一話「光の革命」  「こちらは我々が指示した方向ではありません。あなた達の部隊は、反対方向の場所で待機するよう命じました。直ちに任務にお戻りください。今から20秒カウントいたしますので、制限時間以内に10メートル移動してください。それを行わなかった場合、あなた達は命令に反し、不審な行動をとっている者としてみなし、私達は戦闘態勢に移ります。」  私はメンテナンス室に続くドアを指差し、脱出を促した。  そのドアの門番の様に立っている2体のセキュリティロボットが、仲間の脱出を待たずして、攻撃を始めようとする。  二人はすぐにセキュリティロボットに向かって発砲し、それを阻止した。  セキュリティロボットは故障した。  「二人は逃げてくれ、私は後からついていく。」  二人は渋々と頭を下げ、この場から離れていった。  一台3メートルもある大型戦闘用ロボットが、私に向かって銃弾の連射を始めた。                .大型戦闘用ロボットのイラスト  大型戦闘用ロボットは、一方向に向かって大量の銃弾を放ち、攻撃をくらってしまうと、とてつもないダメージをくらってしまうが、その対処法があった。  このロボットは、俊敏性に乏しく、大量の銃弾を放つ代わりに、銃弾の残像が見えるので、蛇行して素早く移動すれば、逃げられると私は考えた。  大型戦闘用ロボットは、燃料補給口が弱点で、ロボットを銃で破壊する事は可能だが、破壊した際に爆発を起こしてしまい、爆風に巻き込まれてしまうので、ロボットへの攻撃はせず、逃げることにした。  私は蛇行して、撃たれる銃弾をかわしながら、扉の方向へ向かった。また、平面的な動きでは、銃弾をくらう可能性が高くなってしまうので、ジャンプもしながら進んでいた。  私は無事逃げ切り、扉を閉めた。  二人は、逃げるように指示をした私に礼を言ってくれた。  「こちらこそ私に協力してくれてありがとう。」と、私も二人に礼を言った。  私は職員を先導し、階段を登った。  一階に着いた途端、私の脛に銃弾がかすってしまった。  「彼」が私に銃口を向けていた。  私は「彼」がゲガスであると悟った。  読んでくださり、ありがとうござい