光の少女 (1)

  こんにちは、猫手水晶です。

 今回は、小説「光の少女」の第一回です。

 この小説では、私が考えた架空の言語が登場するので、翻訳方法を書いた表を載せます。

 右が日本語、左が架空の言語の発音方法となっており、左の文字を右の文字に変えて読むと、日本語に翻訳できます。




 以下が本文です。


光の少女

第一話 研究成果

 今日は私の研究成果を世間に向けて公表する日であり、それがこれから始まろうとしていた。

 「この度は、わざわざここまで来てくださった皆様に感謝致します。私はこれから、研究によって発見した、光の世界について発表致します。まず、こちらをご覧下さい、私はこの機械を使って、実際に光の世界に入ります。」

 私は手元のボタンを押し、門を開放する。

 その門は、縦2メートル、横70センチメートルの形で、指定した空間に自由に現す事ができる。

 私は、その世界に少しの間だけ入って、すぐに元の世界に戻るつもりだったが、そういった事にはならなかった。

 門の向こうから、こちらに走ってくる様な足音が聞こえ、私は異変を感じた。

 私は門から離れ、この場から逃げ、どこかに隠れられる場所はないか探した。

 門からくぐった場所は、城の中の様な作りになっていて、とても広かったので、時間稼ぎをしやすかった。

 もし、くぐった場所が狭い密室の様な空間だったらと想像すると、ぞっとする。

 廊下を走っていると、白衣をまとい、全身が半透明で、光でできているような見た目をした一人の女性が立っていて、私に向かって「ツウヲヌヲ(ついてきて)」と言いながら、「ついてこい。」というような合図を送っていた。

               ・女性のイラスト

 その女性が信じてもいい人物なのか判断する事はできなかったが、追いかけられている今は、そんな事を判断する余裕はなかった。


 読んでくださり、ありがとうございました。

 よければこれからも応援してくれると嬉しいです。

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