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CREATED WORLD あらすじ(8)

  こんにちは、猫手水晶です。  今回は自作の小説「CREATED WORLD」のあらすじの第8回です。  以下が本文です。 CREATED WORLD あらすじ 第一話「光の革命」  私達はロボットから離れた位置で、仲間達とここを突破する方法を話し合った。  「私は一旦ここでおとりになるから、みんなはそのうちに逃げてくれ。私はみんなが逃げ終わった後に続いて逃げる。」  「しかしその方法ではミサさん一人がロボットの集団を相手にする事になってしまうよ。俺も協力するよ。」  「ミサさんにはよく元気づけてもらっていたし、私も何らかの形でミサさんにお返ししたいと思っていたから、私も加勢するよ。」  ドリスとリーシャの二人が言った。  そもそも私が人の事を元気づけられるようになったのも、元を言えばカンフィナが絶望に陥った私を元気づけてくれたからだ。  彼女には感謝してもしきれない。  「ここに残って私と共におとりになるのはとても危険で、命の危険をも伴う。やめるべきだと思う。」  私は必死に二人を止めようとしたが、二人ともどうしても私の役に立ちたいと言ってきかなかった。  何も言い返せなくなってしまった私は、渋々了承した。  「わかった。だが死んだら許さんぞ。」  二人は静かに頷いた。  「他のみんなは、私が扉を指を差したら、すぐに逃げてくれ。私達はその後についていく。」  私は全員からの了承を得た後、ロボットに立ち向かった。  読んでくださり、ありがとうございました。  よければこれからも応援してくれると嬉しいです。

CREATED WORLD あらすじ(7)

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  こんにちは、猫手水晶です。  今回は自作の小説「CREATED WORLD」のあらすじの第7回です。  恐れ入りますが、イラストの表示の問題の都合により、ここに猫手水晶のイラストを載せて頂きます。  以下が本文です。 CREATED WORLD あらすじ 第一話「光の革命」  そこで私は共にここで働いている、カンフィナにその事を提案した。  「今ならラフィング職員は避難していてこの研究所にいないし、ロボットも逃げ出した被験体の対応で精一杯だろうから、今のうちにできる限り多くの職員達と共に、ここから逃げてしまわないか。」  「いいね、じゃあミサがこの廊下の前方の方向、私が後方の職員を集めるのはどう?」                  ・ミサのイラスト  「いいな、そうしよう。だが迅速に頼む。」  「わかった。」  カンフィナはこんな境遇におかれていながらも、明るさを見失っておらず、絶望に陥った職員に対しては、「安心して、いつかこの研究所から解放される時が来るよ。君は自分の意志ではなくても、事実として人の命を奪ってしまったのかもしれない。だけど、それを償うことすら許されないなんて事はないと思う。」と言って、根拠はないが、職員に希望をもたせるような優しい性格をしている。また、私自身も彼女に励まされる事があり、話をしているうちに打ち解け、今やお互いに相棒と呼び合える関係になっていた。                  ・カンフィナのイラスト  私達が働いている地下2階は人体実験を行う実験室となっており、まっすぐの廊下に、規則正しく実験室がいくつも連なっている。  それから数分後、前方にいる職員を集め終わった私は、カンフィナに報告する。  「私は12人職員を集めた。カンフィナは何人だ?」  「私は10人だよ。これからどうする?」  「あまり目立たないよう、このまま二手に分かれて脱出する。私達はエネルギーパイプのメンテナンス室と兼用になっている非常用階段から脱出する。カンフィナは向こうのエレベーターから脱出してくれ。」  「わかったよ。相棒!」  私は電話を切って言った。  「もうわかってると思うが、これから私達はこの研究所を脱出する。準備はいいか。」  私達はメンテナンス室の前に着くと、大型の戦闘用ロボットが二体、セキュリティロボットが二体待ち構えていた。  読んでくだ

CREATED WORLD あらすじ(6)

  こんにちは、猫手水晶です。  今回は自作の小説「CREATED WORLD」の第六回です。  以下が本文です。 CREATED WORLD あらすじ 第一話「光の革命」  なぜその事を知っているのかというと、私達クライイング職員の職務内容が人体実験の実行であり、スピーカーの向こうから聞こえる研究員の命令に必ず従い、その事を実際に行わなくてはならないからだ。  職員自身の手で被験体の命が失われていくのを見ると、とてつもない罪悪感に苛まれ、精神異常を起こし、正気を失う、または何も考えられなくなってしまう事によって、人間らしさが失われてしまう職員も少なくない。  だからといって、命令に背くと、地下五階の地下牢に閉じ込められてしまう。地下牢に閉じ込められると、短くても十年は出られなくなってしまう。  何故そうなってしまうかについては聞いたことがないのだが、研究を行う際に、時間の流れが歪む事によって健康被害が起こってしまう危険性があるという事は、私達クライイング職員も知っている。  それを防ぐ為にクライイング職員、ラフィング職員ともにこの研究所すべての職員は、就任する前に不老不死になる薬を飲んでいるので、地下牢の中で老いる事はないのだが、地下牢に十年以上閉じ込められるという事は、その事とは関係なしに恐ろしいのだ。  私達クライイング職員の仕事内容は、人体実験の実行と、研究所への侵入者や、暴走したロボット、脱出した被験体や、情報漏洩を試みる等の研究所に対する反逆的な行動を起こした職員の鎮圧も含まれる。  外部への情報漏洩を試みようとするなどの反乱を起こした職員は、ロボットや、私達クライイング職員に直接命を奪われてしまうのだ。  また、外部への情報漏洩の防止の為、一度この研究所のクライイング職員に就任すると、退職することもできない。  また、この研究所の求人の仕方はとても巧みで、主に貧困層の若者に「我々と共に、誰もが幸せに過ごせる、新たな世界を作らないか。」というキャッチコピーで呼び込み、とても高い人気を誇るが、入ると絶望に陥ってしまう現状がある。  そこで私は思いついた。  「今頃ラフィング職員はこの研究所から避難し始めており、これからは遠隔でロボットに指示を出す事しかできなくなる。また、その指示は、脱出した被験体の鎮圧に重点を置いたものになる事が想定されるので、職員に対す